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超音波検査

以下の方は検査の必要があるかもしれません!!

  • 健診で心電図の異常を指摘された
  • 健診で甲状腺検査を勧められた
  • 胸部痛や動悸・息切れなどの症状がある
  • 現在糖尿病高血圧、高コレステロール血症など生活習慣病の治療を受けている方
  • 以前甲状腺のしこりを指摘された
  • 首にしこりがある
  • 以前頸動脈超音波検査を行い、しばらくは行っていない

超音波検査とはどんな検査?

超音波検査とは、人の耳では認識できない高周波数の音波を体内に送り、その反射波を計測して体内の状態を調べる検査法です。超音波検査では、肝臓や胆道、腎臓、膵臓などの臓器全般の他にも、心臓や頸動脈などの血管や甲状腺、乳腺の状態を詳しく調べることができます。

体に悪い影響はないの?

体に悪い影響はないの?

超音波検査はレントゲン検査とは異なり放射線を使わないため、被ばくの心配はありません。そのため、妊婦の方の定期検診にも用いられています。

心臓超音波検査(当院ではスクリーニング目的で実施しています)

何がわかるの?

心臓超音波検査では、心臓の機能や形状などを調べることができます。
心筋梗塞や弁膜症、心不全、心拡大、先天性の心臓病などの心臓の状態を検査する際に用いられます。

どんな人が検査をするの?

心臓超音波検査を行う用途は様々です。

  • 健診での心電図異常を指摘された場合
  • 高血圧
  • 不整脈
  • 心雑音
  • 胸痛
  • 足のむくみ
  • 息切れ

などを起こした際に、検査によって原因を特定する目的で行われます。
当院ではまず心臓超音波検査を行い、循環器内科の受診の必要性を判断します。

頚動脈超音波検査

頸動脈超音波ってなに?

 頚動脈超音波検査は、首部分にある頸動脈の状態を詳しく調べる際に行う検査です。
主に頸動脈の血栓の有無や閉塞の有無を調べる際に用いられます。

何がわかるの?

血流の速さを測定

頸動脈の血流速度を測定することで、血栓や閉塞の有無を確認します。頸動脈に血栓があったり狭窄を起こしている場合には、血流の速度が上昇します。また、完全に血管が閉塞を起こしていると、測定できなくなります。

血管壁の厚みを測定

血管壁の厚みを測定することで、動脈硬化の有無を確認します。具体的には、血管のIMC(内中膜複合体)と呼ばれる部分の厚みを測定して判断します。1.0㎜以上で肥厚(+)と診断されます。

血栓・プラークの有無を確認

動脈超音波検査では、血栓の有無を確認することができます。血栓が確認された場合、それがリスクの高いものか、プラークの状態であるかを判断することができます。
頸動脈に血栓が確認されると、狭窄や閉塞を起こしている恐れがあります。また、血栓が剥がれて脳血管に侵入すると、脳血管を閉塞させて脳梗塞を発症する危険もあります。

どんな人が検査をするの?

主に以下の該当する場合は、一度頸動脈超音波検査を行うことを推奨しています。
以下に該当する場合は、それらが危険因子となって閉塞性動脈硬化症や慢性腎不全、脳血管障害、冠動脈疾患などの重篤な病気を発症する可能性が高まるため、注意が必要です。

動脈硬化とは?

動脈硬化とは、その名の通り何かしらの原因によって動脈が硬化する病気です。動脈が硬化すると伸縮性が失われるため、心筋梗塞や狭心症、脳梗塞など重篤な病気を引き起こす可能性が高まります。また、動脈硬化になると血管にプラークができやすくなり、血管が狭窄を起こしたり、プラークが剥がれ落ちて血管を閉塞させる恐れもあります。
頸動脈超音波検査では、主に脳梗塞を発症する可能性を確認することが可能です。

甲状腺超音波検査

何がわかるの?

甲状腺超音波検査では、主に甲状腺の状態を確認することができます。甲状腺の病気はホルモン異常と腫瘍に分類され、甲状腺超音波検査でこれらの有無を確認します。

ホルモン異常

甲状腺のホルモン異常によって発症する主な病気は、橋本病(甲状腺機能低下)やバセドウ病(甲状腺機能亢進)などになります。

腫瘍

甲状腺にできる腫瘍は、良性腫瘍と悪性腫瘍の2種類に大別されます。主な病気は以下となります。
良性腫瘍:腺腫様甲状腺腫、腺腫様結節など
悪性腫瘍:甲状腺癌

どんな人が検査をするの?

  • 血液検査で甲状腺機能異常を指摘された方
  • 前頚部に腫れが生じている方
  • 他の画像診断で甲状腺の異常が確認された方
  • 発汗や食欲低下、体重減少、イライラ感など、バセドウ病の疑いがある方
  • 体重増加やむくみ、無気力、冷感など、橋本病の疑いがある方

下肢静脈超音波検査

何がわかるの?

下肢静脈超音波検査では、主に下肢静脈の状態を確認することができます。具体的には以下のような状態を確認します。

  • 深部静脈血栓症(下肢静脈内血栓)の有無
  • 下肢静脈の血流が正常かどうか

どんな人が検査をするの?

下肢に腫れやむくみ、痛み、熱感などの症状が現れている場合は、下肢静脈超音波検査で状態を確認することを推奨しています。

深部静脈血栓症とは?

深部静脈血栓症とは、下肢静脈に血栓ができることで血管が閉塞を起こす病気です。血液が滞ることその部分に血液がうっ滞し、下肢に腫れが生じます。また、血栓が血管から剥がれ落ちて肺動脈が閉塞を起こすと、胸痛や息苦しさが生じるエコノミークラス症候群を発症する恐れもあります。

下肢動脈超音波検査

何がわかるの?

下肢動脈超音波検査では、主に下肢動脈の状態を確認することができます。具体的には下肢動脈が閉塞を起こす閉塞性動脈硬化症の有無を確認することができます。

どんな人が検査をするの?

  • 下肢に激しい痛みが生じ、長距離歩くことが困難な方
  • 下肢に痛みやしびれ、冷感が生じている方
  • 下肢がつりやすい方
  • 動脈硬化検査(CAVI/ABI)で異常を指摘された方

閉塞性動脈硬化症とは?

閉塞性動脈硬化症とは、下肢の動脈が硬化して血管が狭窄や閉塞を起こすことで、血流が滞る病気です。
主な症状は、足の痛みやしびれ、冷感などになります。病状が進行すると、安静時でもこれらの症状が現れるようになるため、注意が必要です。

前立腺超音波検査

何がわかるの?

前立腺超音波検査では、前立腺に超音波を当てることで前立腺肥大症の有無を確認します。ただし、前立腺超音波検査で前立腺癌の有無を確認することはできません。

どんな人が検査をするの?

  • 頻尿
  • 排尿困難
  • 残尿感

など、前立腺肥大症の疑いがある方

前立腺肥大症とは?

前立腺肥大症とは、加齢とともに前立腺が徐々に肥大していく病気です。一般的に50歳を超えると前立腺肥大症の発症頻度は増加する傾向にあります。前立腺の肥大自体は治療の必要はありませんが、頻尿や残尿感、排尿困難など前立腺肥大症の症状が現れた際には、治療を行う必要があります。なお、前立腺肥大症の発症頻度は、全体1/4程度です。

超音波検査のよくある質問

検査の準備は何か必要でしょうか?絶食しないと検査できませんか?

頸動脈超音波検査や甲状腺超音波検査の場合は、食事制限を行う必要はありません。ご来院時には首部分が開きやすい格好で起こしください。ただし、前立腺超音波検査の際には、検査の2時間前からは排尿を行わないことが望ましいです。なお、心臓超音波検査の際も食事制限の必要はありません。

複数の超音波検査を同日に受診することはできますか?

超音波検査は1日につき一部位のみとなります。

検査だけで伺う事は可能でしょうか?

超音波検査のみの受診も可能です。普段は他院で診察を受けている場合でも、超音波検査をご希望の際にはぜひ当院をご利用ください。

他院で心臓超音波検査を定期的に見てもらっているのですが、定期フォローも可能でしょうか?

当院の心臓超音波検査は、その後も当院にて循環器の診察が必要かどうかを判断するために行っておりますので、定期フォローのみが目的の場合は受診することはできません。あらかじめご了承ください。

超音波検査とエコー検査は同じですか?違いは何ですか?

超音波検査は、体に超音波を当ててその反射波を画像に変換することで、臓器の状態や形状を確認する検査です。エコーとは反射波のことですので、両者は同じ意味となります。

腹部の超音波検査を行う際には、どこまで腹部を出す必要がありますか?

検査では、ベッドにあお向けになった状態で腹部を広く出すために上半身の衣服を脱ぐ必要があります。ズボンやスカートは腰骨位まで下げていただきます。