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機能性ディスペプシア

このような症状はありませんか?

以下に該当する症状が現れた場合には、機能性ディスペプシアを発症している可能性があります。

  • 継続的に胃もたれが起こる
  • 食後の胃痛が生じる
  • みぞおちが痛い
  • 腹部に張りを感じる
  • 胃酸が逆流する

機能性ディスペプシアの場合は専門医による診断や治療が必要になるため、気になる症状が現れた際には、できるだけ早めに当院までご相談ください。

機能性ディスペプシアとは

機能性ディスペプシアとは、検査等では異常が確認されないにもかかわらず、胃や腹部に上記のような様々な症状が現れている状態の病気です。
近年では増加傾向にありますが、原因はまだはっきりとは分かっていません。
症状から消化器内科を受診されるケースが多いですが、原因不明なために効果的な治療を行える消化器内科医は少ないのが現状です。

機能性ディスペプシアの原因

現在では明確な原因は明らかにはなっていませんが、様々な研究から心理的ストレスが起因している可能性が高いとされています。
過度なストレスを蓄積することによって、消化器のはたらきを管理する自律神経に異常が起き、機能性ディスペプシアを発症すると考えられています。

機能性ディスペプシアの検査法(Rome Ⅳ)

機能性ディスペプシアは異常がないにもかかわらず様々な症状が現れる病気のため、まずは他の病気が原因であるかどうかを確認する必要があります。具体的には、問診によって詳しい状態をお伺いしたのち、検査を実施します。検査では血液検査やピロリ菌検査などを行うこともありますが、最も有効な検査は胃カメラ検査になります。検査を実施しても他の病気が確認できなかった場合には、Rome Ⅳという診断基準にしたがって機能性ディスペプシアの診断を行います。

Rome Ⅳでは機能性ディスペプシアは胃・十二指腸の病気に属し、具体的な診断基準は以下となります。

  1. 以下①〜④のうち一つでも該当し、かつ症状の原因と考えられる異常が目視で確認できない
    ① つらいと感じる心窩部痛
    ② つらいと感じる灼熱感
    ③ つらいと感じる食後のもたれ感
    ④ つらいと感じる早期飽満感

  2. 症状は6ヶ月以上前から発症しており、かつ直近3ヶ月以内でも確認されている

さらに以下の2つに分類されます。

食後愁訴症候群(PDS)

週3日以上、③④の一方か両方の症状が現れる

心窩部痛症候群(EPS)

週1日以上、①②の一方か両方の症状が現れる

ただし、実際の診断では上記よりも期間が短かったり、上記以外の様々な症状が複合的に現れていることがあります。

また、胃腸だけでなく食道に症状が確認されるなど、RomeⅣの基準だけでは正しく判断できないケースが存在します。
したがって、あらゆる状況を鑑みて、総合的に診断が行える医療機関を受診することが大切です。

当院の胃カメラ検査

当院の胃カメラ検査では、経験豊富な胃カメラ検査専門医が担当します。熟練した技術によって患者様の負担を最小限に抑えた検査が可能ですので、機能性ディスペプシアが疑われる症状が現れた際には、ぜひ一度当院までご相談ください。

胃カメラ検査

機能性ディスペプシアの治療

機能性ディスペプシアは原因となる病気が確認できないため、治療は消化管運動改善薬や胃酸分泌抑制薬などの薬による対症療法を中心に行います。また、心理的要因による可能性もあるため、精神面を安定させる薬を服用することもあります。

当院では、これら治療に加えて漢方薬も使用し、複合的な治療によって改善を図っています。その他には、機能性ディスペプシアは生活習慣の乱れが原因の可能性もあるため、当院では生活習慣の改善も検討します。具体的には、胃腸に負担の大きい食事習慣の改善や過度な飲酒・喫煙の抑制、運動習慣の取り入れや十分な睡眠の確保などを指導しています。

食事の注意点

食事習慣の改善は機能性ディスペプシアの予防に大切です。食事の際にはゆっくり時間をかけて、よく噛んで食べることを心がけましょう。満腹になるまで食べずに腹八分目程度に抑えることも、胃の負担を軽減させます。また、食後は胃の活動が活発になりますので、食後30分間は激しい運動は避けて休憩するようにしましょう。

機能性ディスペプシアが疑われる方は当院へ

機能性ディスペプシアは明確な原因がわからないため、治療も難しい病気と言われています。しかし、日々の生活習慣をきちんと管理すれば、症状を最小限に抑えることができます。定期的に胃カメラ検査などを受診して、自身の状態を把握することが、適切な治療を行う上で大切です。

機能性ディスペプシアが疑われる症状が現れた際には、ぜひ当院までご相談ください。